えーっと、頼りになるっていうのはね。 もちろん、遺跡の中でハンターとしての九チャンっていうのも頼りになるよ!もちろんね!強いし、あたしたちのこともいつだって守ってくれる。 でもでも、実はもっと頼りにしてるのは… 「うえーーーん、そんなこと言われたって分かんないよぉぉ!!」 「泣き言言うんじゃありません!今頑張らないと期末テスト大変でしょう!!めっ!!」 マミーズの片隅でふたり。ずいぶん前に運ばれてきた杏仁豆腐とハンバーガーは、食べかけのまんま、テーブルの端っこ。九チャンは、口をとがらせてあたしの前に並ぶ教科書とノートと問題集を睨んでる。 うちのクラス、明日は数学の、明後日は英語の小テストがあるんだ。でもでも、あたし、あんまりその二教科得意じゃなくて…。で、両方とも得意な九チャンにヘルプを頼んだってわけなんだけど。 「八千穂ちゃん、一応進学希望も出してるんでしょ。だったらやっぱ、ここはちゃんとやっとかなきゃダ・メ・ですー」 「だけど文系で受けるなら数学いらないもん!」 「英語は必要でしょ!!!」 「そうなんだよーーーぉ!!」 「じゃあやりますよ!!みっちり!!この問題集、ここまでやるからね!!」 「うえーーーーーん!!九チャンスパルターーー!!」 と、まあそんなことがたまにあるんだけど、スパルタ先生にしごかれた甲斐あってか、ちゃんと平均点以上は取れるんだよね。だから、容赦ないし厳しいけど、頼りにしちゃう葉佩センセ、なのです。 by 八千穂明日香
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